Dessine-moi un mouton / Mylène Farmer



  ヒツジの絵をかいて

 何て寂しいの
 せめて生きた証も
 残せないまま
 死んでゆくなんて

 一粒の命
 ごく小さな点でも
 きっと誰かの
 支えになるはず

 何て寂しいの
 目には見えない物に
 気づかないまま
 生きているなんて

 大人の世界は
 孤立と粗野の世界
 私の心は
 闇へと沈む

「ね…ヒツジの絵をかいて」
 空はからっぽなの 想像力なしでは
 そう、だから
「ね…ヒツジの絵をかいて」
 子供だった頃の 私たちに戻って
「ね…ヒツジの絵をかいて」
 世界は哀しいの 想像力なしでは
 そう、だから
「ね…ヒツジの絵をかいて」
 この世の不条理を 飼いならすそのために

 何て寂しいの
 時の風化に向かい
 平気だとひとり
 つぶやくなんて

 夢は人生の
 泡 大きな幸い
 哀しい時は
 支えになるはず

 手ひどい失敗
 だけど信じていたい
 その向こう側
 きっと待つものを

 生きるとは過酷
 常に選択はひとつ
 でも言おう
 世界は私の物

「ね…ヒツジの絵をかいて」
 空はからっぽなの 想像力なしでは
 そう、だから
「ね…ヒツジの絵をかいて」
 子供だった頃の 私たちに戻って
「ね…ヒツジの絵をかいて」
 世界は哀しいの 想像力なしでは
 そう、だから
「ね…ヒツジの絵をかいて」
 この世の不条理を 飼いならすそのために

 私の物…
 私の物…
 私の物…
 私の物…

 私の物… 彼女の物…
 私の物… 世界は…
 私の物… 世界は…
 私の物…
 世界は…

 世界は…

「ね…ヒツジの絵をかいて」
 空はからっぽなの 想像力なしでは
 そう、だから
「ね…ヒツジの絵をかいて」
 子供だった頃の 私たちに戻って
「ね…ヒツジの絵をかいて」
 世界は哀しいの 想像力なしでは
 そう、だから
「ね…ヒツジの絵をかいて」
 この世の不条理を 飼いならすそのために…

         (2004 年 3 月 訳了)


comment

post comment

  • comment
  • secret
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackback

trackbackURL:http://fairelabombe.blog.fc2.com/tb.php/53-6a44bf6c