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Méfie-toi / Mylène Farmer 解説(3)



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3.「I.A.O.」について

 <1番Aメロの歌詞原文と筆者訳(抜粋)>
 Il m'a fallu l'impasse
 Donner ma langue au chat
 Pour contrer l'existence
 I.A.O/I.A.O
 私は停止が 必要だった
 負けを見とめる 必要があった
 この存在に 立ち向かうために
 I.A.O/I.A.O

この曲全体を通じて繰り返される I.A.O. というフレーズも、これまたタロットに関する用語でした。

タロット占いの正式な作法では、占いの前に必ず召喚符と呼ばれる文句を唱えるのですが、その最初のフレーズが「神聖なる I.A.O.(イー・アー・オー) の御名において」なのですよ。

この I.A.O. は古代エジプトの神、イシス、アポフィス、オシリスの頭文字を取ったもの。タロット占いは西洋魔術学の流れを汲んでいて、この魔術学には古代エジプトの神々も取り込まれているのです。

エジプト神話では、イシスは豊穣の女神で魔術の達人。オシリスはイシスの兄で夫。元々はエジプト全土を治める神でしたが、弟のセトによって殺され、イシスの奔走で復活して冥界の神になりました。

一方、アポフィスはアペプのギリシャ名。夜を司るヘビの姿をした神ですが、エジプト神話がギリシャに伝わると、オシリスを殺害したセトと同一視されました。

これらの神々は西洋魔術では、それぞれ、

 ・イシス………自然
 ・アポフィス…破壊
 ・オシリス……贖い

を象徴します。つまり、I.A.O. とは「自然の状態が一旦ダメージを受け、元通りにはなれないまでもダメージと折り合いをつけて復活する」という意味になるんですね。

面白いのはミレーヌが、この I.A.O. と仏教思想を重ね合わせている点。この曲の ♪ I.A.O. / I.A.O. の部分に、「合掌」を思わせる振りが付いているのは、ちゃんと理由があったんですよ。

 <2番Aメロの歌詞原文と直訳(抜粋)>
 Mon karma est tenace
 On est selon "Bouddha"
 Héritier de nos actes
 I.A.O/I.A.O
 私のカルマは辛抱強い
 私たちは「仏陀」に従っている
 私たちの行動を継承する事
 I.A.O/I.A.O

「私たちの行動を継承する事」とは、いわゆる「因果応報」の事。誰かがある行動を取れば、その結果は必ず、その人自身や、その子孫に返って来る。これが「業(カルマ)」ですね。

さて、ここでもう一度、この歌が何の歌だったかを思い出してください。ね? 「I.A.O.」とも「因果応報」とも、ぴったり符合しますでしょ?(笑)

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