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California / Mylène Farmer 解説(3)

Mylene Farmer.- California from Juan Mt. Lejarza on Vimeo.



※この解説は、以前、ミレーヌファルメールの日本語ファンサイト Filament de lune に掲載させていただいていた文章を再構成した物です。

3.「マルボロ」と「ロードムービー」について

 Sex appeal, c'est Sunset
 C'est Marlboro qui me sourit
 セックスアピールの サンセット通り
 マルボロが私に微笑む

「マルボロが私に微笑む」の「マルボロ」は、カウボーイルックか黒ツナギのライダー姿のマッチョ男性。もっとも、二次元なのか三次元なのかは不明ですが…。何故かと言うと、こんな背景があるんです。

<背景その1>
車社会のアメリカでは、広告の手段としてビルボード (ハイウェイ沿いに建てられた宣伝看板) が発達した。中でも L.A. は特にビルボードの多い街として知られている。

<背景その2>
この曲がリリースされた 1995 年当時、ビルボードと言えば、タバコ会社の広告が定番だった (ただし、その後 1998 年に、タバコの広告は全面禁止となります)。

<背景その3>
マルボロの広告キャラクターは「マルボロマン」と呼ばれ、カウボーイルックや、黒ツナギのライダー姿で男臭いワイルドなイメージを前面に押し出していた。

それ故、主人公に微笑みかける「マルボロ」とは、「ビルボードに描かれたマルボロの広告写真の男性モデル」か、「その広告写真から抜け出したようなマッチョ男性」という連想が成り立つわけです。でも、後者の解釈を取るといささか問題が…。

前述したようにサンセット通りが走るウェストハリウッドは、ゲイ人口の多い地区。そんな場所で、わざわざ「マルボロマン」みたいな格好をした男性がセクシーに微笑みかけてるとしたら、相手が必ずしも女性とは限らないのですよ(笑)。先に、この歌の主人公がゲイという解釈もアリだと書いたのは、実はそのためなのでした。

そして、さらにもうひとつ、「マルボロ」で忘れてはならないのが、ミレーヌファルメールのお気に入りの俳優、ミッキー・ロークが主演した 1991 年の映画「ハーレーダビッドソン&マルボロマン」 Harley Davidson and the Marlboro Man。この映画の舞台は、1996年 (Anamorphosée リリースの1年後!) のカリフォルニアです。

主人公は、バイクで旅する (on the road) 2人の男、通称ハーレーダビッドソン (ミッキー・ローク) とマルボロマン (ドン・ジョンソン)。もちろん、マルボロマンはカウボーイルックに身を固め、片やハーレーダビッドソンは、「マルボロマン仕様」のオリジナルハーレーに、これまた「マルボロマン仕様」の皮ツナギをまとい、さながらタバコの CM みたいに登場します。

彼らは久々に訪ねた友人の酒場の窮地を救うため、現金輸送車を襲撃するのですが、実はその車が、現金輸送車に見せかけた"麻薬運搬車"だったから、さぁ大変。思わぬ騒動に巻き込まれてしまい…、という話だそうです。

 So sexy le spleen d'un road movie
 Dans l'rétro ma vie qui s'anamorphose
 セクシーな 憂愁は ロードムービー
 バックミラーに 人生が "歪んで映る(アナモルフォーズ)"

という歌詞をミレーヌが書いた時、彼女の頭にあったのは、もしかすると、この "ロードムービー" だったのかも知れませんね。

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