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Je te rends ton amour / Mylène Farmer 解説(1)



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1.「ゴーギャン」と「シーレ」について(その1)

 <1番Bメロ後半の歌詞原文と筆者訳>
 Tu voyais l'âme
 Mais j'ai vu ta main
 Choisir Gauguin
 あなたは 魂見てた
 けれども その手は今
 ゴーギャンを 選んでた

 <エンディング後半の歌詞原文と筆者訳>
 Et je reprends mon amour
 Redeviens les contours
 De mon seul maître : Egon Shiele…
 だから 私に愛を返そう
 輪郭に 戻りなさい
 わが唯一の巨匠 エゴン・シーレの線に…


(左:ポール・ゴーギャン[1848-1903] 右:エゴン・シーレ[1890-1918])

歌詞に著明な画家の名前が2つ登場する本作。そのうちエゴン・シーレについて、ミレーヌファルメールは 1991 年に「ル・フィガロ・マガジン Le Figaro Magazine」のインタビューで、次のように語っています。

 J'aime passionnement la peinture d'Egon Shiele.
 J'aurais pu être son modèle.
 Lorsque je me vois dans un miroir, j'ai l'impression d'être une de ces rousses ecorchées.
 Il a tout compris, jusque dans la manière de signer ses toiles.
 エゴン・シーレの絵が大好きです。
 私は彼のモデルになれたでしょう。
 鏡に映る自分の姿を見るたび、あの神経を尖らせた赤い髪の女性の1人になったような気がするのです。
 彼は何もかも把握していました。自分の絵に署名するスタイルに至るまで。
 (筆者訳による)

実際、彼女のビジュアル・イメージは、少なからずこの「赤い髪の女性」(シーレの妹ゲルティ、妻エディット、および元恋人ヴァリ・ノイツェル)の影響を受けていたようですね。


(エゴン・シーレ作品。左:ゲルティ・シーレの肖像 中:膝を折り座る女性 右:死と少女)


(ミレーヌファルメール・ビデオクリップ。左:Tristana 中:Je t'aime mélancolie 右:Regrets)

さらに 1999 年 6 月 8 日にこの曲がアルバム Innamoramento からシングル・カットされた時、ジャケットにはミレーヌが「ル・フィガロ・マガジン」のインタビューで言及していた、シーレの署名を模したタイトル・ロゴが使われていました。


(シングル「Je te rends ton amour」ジャケット)


(左:同シングルのタイトルロゴ 右:エゴン・シーレの署名)

ここまでエゴン・シーレに傾倒していたミレーヌの事ですから、彼の名が「わが唯一の巨匠」として歌詞の中に出て来ても、さほど不思議ではありません。

ところが、ミレーヌはもう一人の画家、ポール・ゴーギャンについては何ひとつ言及していないのです。では、彼の名前が引用されているのは一体どういうわけなのでしょう…?

不思議に思って、彼らの伝記や作品論を当たってみたところ、面白い事がわかりました。ゴーギャンとシーレは、ある面では全く対照的で、別の面では大きな共通点のあるアーチストだったのです。

多分ミレーヌはそこに注目して、「ゴーギャンを選んでた」のではないでしょうか?

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