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Alice /Mylène Farmer 解説(2)



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2.「グアテマラ」と「ハイテク」について

 <Aメロ冒頭の歌詞原文と直訳>
 Mon Alice, Alice
 Araignée maltèque
 Mon Alice, malice
 Arachnée hightek
 私のアリス、アリス
 マルテックの蜘蛛
 私のアリス、悪戯
 ハイテクのアラクネ

歌詞のこの部分に登場する maltèque という言葉は辞書にも見当たらず、ネット検索でも、この歌詞以外には用例がないという極めて特殊な単語です。おそらくミレーヌの造語でしょう。

これについて Rêver は、「ある種の草の入手が困難ではない、地球上のある土地を連想させる」と、何とも意味深な事を書いていました。

これは「グアテマラ」の事でしょうね。「グアテマラの」を意味するフランス語は guatemaltèque で、 maltèque を含む単語では最もポピュラーなのです。

グアテマラは、ヘロインの原料であるケシの不正栽培が盛んな事で知られています。そして、その生産物のほとんどは、アメリカに密輸されているのだそうです。

また、グアテマラに限らず南米諸国は、コカインの原料となるコカノキの原産地。やはり生産物のほとんどは、アメリカに密輸されているそうなんですよ。

ミレーヌは、guatemaltèque の後半部分のみを取り出す事で、「アリスの生まれ故郷」を暗示していたのでしょうね。

一方、maltèque と韻を踏む hightek は、日本語でいう「ハイテク」つまり、「高度な技術」の事。 こちらは「アリスの育った(?)環境」を表していると思われます。

「薬物乱用防止『ダメ。ゼッタイ。』ホームページ」によると、 ヘロインは、ケシの実の樹脂を乾燥させて作ったアヘンから、まずモルヒネを抽出し、それに「化学処理を施して精製する」麻薬との事ですし、コカインこと塩酸コカインも、コカの葉から「化学的に合成する」麻薬だそうですからね。

さて、麻薬の摂取方法にストローで鼻腔吸引するやり方がある事は、先ほど述べました。具体的に言うと、粉末にした麻薬を長さ数センチの線状に置き、それを鼻に差し込んだ短いストローで、一気に吸い込むのだそうです。と、すると…。

 <Aメロの歌詞原文と直訳(続き)>
 Mon Alice, Alice
 Pendue au bout de son fil
 Dépressive l'artiste
 Exit, exit
 私のアリス、アリス
 彼女の糸の端に吊るされて
 憂鬱なアーチストは
 退場する、退場する

ここに登場する「彼女の糸」は、この麻薬の粉のラインをクモの糸に見立てているのかも知れません。「憂鬱なアーチスト」は、このクモの糸に吊り上げられるように "恍惚感" という天国へ導かれ、「憂鬱な」状態から「退場」するのです(なお、Rêver の解説は、この部分を「首吊り自殺願望か?」としていました)。

そして恍惚のアーチストに続いて訪れるのは、

 <Bメロの歌詞原文と直訳(続き)>
 Le black-out
 Petite âme
 ブラック・アウト
 小さな魂

に登場する「ブラック・アウト」。これは本来は「停電」という意味ですが、麻薬の摂取によって引き起こされる「一時的な記憶障害」という意味もあります。

「小さな魂」とはおそらく、"トリップ" というか、"ラリパッパ" 状態の事を指しているのでしょう。もう自分の頭では、何も考えられないわけですからね(笑)。

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